本サイトはプロモーションを含みます

初心者におすすめの読みやすいミステリー小説7選

初心者におすすめの読みやすいミステリー小説7選 小説作品

ミステリー小説をこれから読み始めたいと思っている人へ向けて、短めで読みやすくて面白い、おすすめの7作品をご紹介します!

↓目次の見たい項目をタップ・クリックすると、その項目までジャンプします

①『最後の証人』 著:柚月裕子 ★迷ったらこれ!

基本情報

作品名最後の証人
著者柚月裕子
出版社宝島社(単行本・文庫)、KADOKAWA(文庫)
発売年2010年(単行本)
ページ数320(角川文庫)

冒頭のあらすじ

元検事で弁護士の佐方貞人(さかたさだと)は、東北地方にある地方都市・米崎市内で起きた殺人事件の弁護を依頼される。

事件現場は高層ホテルの一室で、被害者はディナーナイフにより刺殺されていた。
凶器には依頼人の指紋が付着しており、他にも依頼人の犯行だと示す証拠が複数見つかっている。

検察は依頼人と被害者が不倫関係にあり、口論の末に刺殺したと考えていた。

世間もマスコミも依頼人を犯人と考える一方、佐方は「今回の事件は、多くの人間が考えているような単純なものではない」と悟り弁護を引き受ける。

法廷でのバトル

本作の章立てはプロローグとエピローグを除くと「公判初日」「公判二日目」「公判三日目」「判決」となっており、裁判の経過に沿って物語が進んでいきます。

法廷での場面が多く、弁護士と検察官による緊張感のある対決が展開されます。

ミステリー小説をほとんど読んだことがない人におすすめ

ミステリー小説をある程度読んだことがあるならば、本作の仕掛けには気づきやすいと思います。

言い換えれば、ミステリー小説をほとんど読んだことがない人にも理解しやすい仕掛けで、「こういうことだったのか」とすっきり楽しめる作品だと思います。

とてもストーリーが追いやすい作品です

↑目次へ戻る

②『凍花』 著:斉木香津

基本情報

作品名凍花(いてばな)
著者斉木香津
出版社双葉社(単行本・文庫)
発売年2010年(単行本)
ページ数300(文庫)

冒頭のあらすじ

園部百合・梨花・柚香(ゆか)は仲のよい三姉妹だったが、ある日長女の百合が「大切な人形を投げられたから」という理由で次女の梨花を殺してしまう。

三女の柚香は、完璧な女性だと思っていた長女の百合が本当はどんな人間だったのか、どうして梨花を殺してしまったのか知りたいと考える。

柚香はブログで百合についての情報提供を呼び掛ける。
するといくつかのメールが届き、そこには自分の知らない百合の姿が綴られていた。

動機を探るミステリー

本作は「なぜ長女は次女を殺してしまったのか」という動機を三女が調べていく物語です。

事件の犯人も方法も冒頭からはっきりしているので、事件の動機の解明に重点を置いて楽しみたい人におすすめです。

人の本心を覗く物語

あなたは普段の生活で「口ではこう言っているけど、本心はどうなんだろう?」と他人の言葉が気になったことはありますか?

本作はまさにそういった、人の本心を探っていく物語でもあります。

完璧で隙がない女性は、本心ではどんなことを考えていたのか。

このように、人の心の内を覗いてみたい人におすすめの作品です。

↑目次へ戻る

③『逆転美人』 著:藤崎翔

基本情報

作品名逆転美人
著者藤崎翔
出版社双葉社(文庫)
発売年2022年
ページ数350

冒頭のあらすじ

美人シングルマザーの香織は、娘の通う学校の教師に襲われ、その事件の報道をきっかけに手記『逆転美人』を出版する。

手記の中で香織は、自分の人生を振り返り、美人であるがゆえに味わってきたさまざまな苦労を語っていく。

騙されてみたい人におすすめ

ミステリー初心者で本作のトリックを見破れる人は、まずいないと思います。

「何か仕掛けがあるぞ」と身構えて読んでも、予想外の結末に驚くことでしょう。

そのため「ミステリーのトリックで騙されてみたい」という人におすすめの作品です。

もし途中でわかったら本当にすごい!

比較的新しい作品

本作は2022年10月発売で、今回ご紹介する中では最も新しい作品です。

最近の作品から読み始めたいと考えている人には、本作がおすすめです。

↑目次へ戻る

④『陽だまりの偽り』 著:長岡弘樹

基本情報

作品名陽だまりの偽り
著者長岡弘樹
出版社双葉社(単行本・文庫)
発売年2005年(単行本)
ページ数293(文庫)

『教場』の著者のデビュー作です

冒頭のあらすじ

本作は5編の作品が収録された短編集です。
そのうち2編の冒頭のあらすじをご紹介します。

「陽だまりの偽り」

隠居老人の梶山郁造(かじやま いくぞう)は最近記憶があやしくなってきており、息子の嫁である久仁代に感付かれないか不安に思っていた。

郁造は久仁代から、孫への仕送りのお金を郵便局へ持っていくのを定期的に頼まれているため、まだ感付かれていないだろうとも思っている。

ある日郁造は、久仁代から渡された仕送りのお金を紛失してしまう。

「プレイヤー」

湖名市の管財課長・崎本は、市営駐車場の最上階にある鉄格子が一本なくなっていると市民から連絡を受ける。

後日、その市営駐車場で転落事故が起こる。

親子を題材にした物語が多く収録された短編集

本作は親子を取り扱った作品が多く含まれています。

さまざまな親子関係に触れたいという人におすすめの作品です。

ミステリー色が強すぎない

本作はミステリー色があまり強くなく、ミステリー初心者の方でもすっと物語に入っていきやすいと思います。

いかにもミステリーらしい作品を読んで自分に合わなかった経験がある方には、本作がおすすめです。

↑目次へ戻る

⑤『春期限定いちごタルト事件』 著:米澤穂信

基本情報

作品名春期限定いちごタルト事件
著者米澤穂信
出版社東京創元社(文庫)
発売年2004年
ページ数251

冒頭のあらすじ

小鳩常悟朗(こばと じょうごろう)と小佐内ゆきは船戸高校に合格し入学する。

二人はある事情から、目立たぬ「小市民」を目指して互恵関係を結び、お互いを利用して穏やかな学園生活を送ろうと考えていた。

そんな二人の前に、たびたび謎が現れる。

爽やかじゃない青春小説

本作は高校生活を描いていますが、キラキラした青春とは一線を画すストーリーになっています。

ちょっと「こじらせた」高校生のやり取りを楽しみたい人におすすめの作品です。

感情を抑えた描写が高校生らしくて初々しい!

人が死なないミステリー

本作はいわゆる「日常の謎」と呼ばれるジャンルで、高校生が日常生活で出会う謎を解いていきます。

女子生徒がなくしたポシェットの行方を探したり、美術部OBが残した絵の意味を調べたりといった事件が展開されます。

↑目次へ戻る

⑥『ある閉ざされた雪の山荘で』 著:東野圭吾

基本情報

作品名ある閉ざされた雪の山荘で
著者東野圭吾
出版社講談社(ノベルス・文庫)
発売年1992年(ノベルス)
ページ数306(文庫)

冒頭のあらすじ

舞台のオーディションに合格した雨宮たち7人の役者は、演出家の東郷に呼び出され乗鞍(のりくら)高原のペンションに集まる。

そこに東郷からの手紙が届く。
手紙には、ペンションを「大雪に閉ざされた山荘」に見立て、今後起きる出来事に対処する形で舞台稽古を行うと書かれていた。

電話を使ったり外部の人間に接触したりすれば稽古は中止され、オーディションの合格は取り消されるという。

そんな状況に役者たちが戸惑う中、殺人劇が始まる。

「雪に閉ざされた山荘」という王道の設定

本作は「雪に閉ざされた山荘」という、いかにもミステリー小説らしい場所が舞台になっています。

あくまでも「雪に閉ざされた山荘」というのは舞台稽古内の設定なのですが、「電話を使ったり外部の人間に接触したりすれば稽古は中止され、オーディションの合格は取り消される」という状況なので、外界から閉ざされた場になっています。

演劇が好きな人におすすめ

本作の登場人物たちは舞台役者で、殺人劇を演じていきます。

被害者となった人物はペンションから消えていき、「これは本当に芝居なのか?」と疑心暗鬼になりながら演じ続けなければなりません。

劇団や演技論の話も出てきます

東野圭吾の作品に興味がある方は、以下の記事もぜひご覧ください。

↑目次へ戻る

⑦『ラットマン』 著:道尾秀介

基本情報

作品名ラットマン
著者道尾秀介
出版社光文社(単行本・文庫)
発売年2008年(単行本)
ページ数333(文庫)

冒頭のあらすじ

高校生のころにエアロスミスのコピーをきっかけに活動を始めた4人組のアマチュアバンド「Sundowner」は、結成14年目を迎えた。

2年前に紅一点のドラム・小野木(おのぎ)ひかりが脱退し、代わりに彼女の妹である桂(けい)が加入していた。

次回のライブに向け練習に励む中、「Sundowner」のギター・姫川はスタジオで衝撃的な事件に遭遇する。

陰鬱な物語

本作は全編を通してじっとりとした陰鬱さが漂っています。

小説を読んでやるせない気持ちになりたい人におすすめの作品です。

姫川の過去の話も出てくるのですが、こちらも非常に陰鬱……

↑目次へ戻る

◆初心者におすすめの読みやすいミステリー小説まとめ

↓各項目をタップ・クリックすると、その項目まで戻ります

①『最後の証人』 ★迷ったらこれ!
 法廷を舞台にした、非常にストーリーがわかりやすい作品

②『凍花』
 長女が次女を殺してしまった理由を三女が探る、人の本心に迫る作品

③『逆転美人』
 美人ゆえの不幸を手記の形で語る、トリックが巧みな作品

④『陽だまりの偽り』
 親子を題材にした作品が多く収録された短編集

⑤『春期限定いちごタルト事件』
 「小市民」を目指す高校生が日常の謎に巻き込まれる作品

⑥『ある閉ざされた雪の山荘で』
 ペンションに集められた舞台役者たちが、稽古の名目で殺人劇を演じる作品

⑦『ラットマン』
 アマチュアバンドを取り上げた、全編通して陰鬱な作品

↑目次へ戻る

コメント

タイトルとURLをコピーしました