
ワクワクする冒険小説が読みたい!

主人公が危険に挑むような小説を教えて!
以上のような方へ向けてこの記事を書いています。
今回は、主人公が危険を冒して難局に挑む、日本の冒険小説のおすすめ作品を5つご紹介します。
作品のネタバレはありませんのでご安心ください。
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①『デッドライン』 著:建倉圭介(たてくら けいすけ) ★迷ったらこれ!
本作の文庫版は上下巻に分かれています。
基本情報 / 冒頭のあらすじ
基本情報
| 作品名 | デッドライン |
| 著者 | 建倉圭介 |
| 出版社 | KADOKAWA(単行本・文庫) |
| 発売年 | 2006年(単行本) |
| ページ数 | 851(文庫・上下巻合計) |
冒頭のあらすじ
舞台は1945年、第二次世界大戦末期のアメリカ。
欧州戦線で活躍した日系アメリカ人部隊に所属していた日系二世のミノル・タガワは、除隊してペンシルベニア大学に理系の学生として復学する。
ペンシルベニア大学では電子式汎用高速計算機(=コンピュータ)「エニアック」の開発プロジェクトを行っており、ミノルは真空管の担当者として勧誘される。
プロジェクトに参加して活動する中で、ミノルは、アメリカが甚大な被害を与える新兵器を日本に対して使おうとしていることを知ってしまう。
家族が日本にいるミノルは、新兵器のことを知らせ降伏を促すため、日本を目指す。
ミノルは道中で、同じく日本に家族がいるエリイ・サンチェスというダンサーの日系人女性と出会う。
戦時中にアメリカから日本を目指すミッション
本作の主人公である日系二世のミノルは、エニアック開発プロジェクトの過程でアメリカの新兵器について知り、降伏を促すために日本を目指します。
エニアック開発から新兵器の情報を得るまでの流れが見事で、実にうまく話が繋がっていきます。
太平洋戦争中に敵国である日本へ渡航することは難しい上に、追っ手が現れ、たいへん厳しい旅路となります。

新兵器の全貌が明らかになっていくヒントにリアリティがあって面白いです
差別問題が大きなテーマ
本作は、人種や民族に対する差別問題が大きなテーマの一つになっています。
日系人であり、アメリカでも日本でも差別の対象となるミノルは、道中でインディアン ・エスキモー・アリュート・アイヌなどの人々と出会います。
②『新世界より』 著:貴志祐介(きし ゆうすけ)
本作の文庫版は上・中・下巻に分かれています。
基本情報 / 冒頭のあらすじ
基本情報
| 作品名 | 新世界より |
| 著者 | 貴志祐介 |
| 出版社 | 講談社(単行本・ノベルス・文庫) |
| 発売年 | 2008年(単行本) |
| ページ数 | 1,496(文庫・上中下巻合計) |
冒頭のあらすじ
舞台は人間がみな「呪力」と呼ばれるサイコキネシスを身につけた世界。
呪力を使えば、手を触れずに物を動かしたり、物の形や性質を変えたりなど、あらゆることが可能になる。
神栖(かみす)66町に生まれた渡辺早季(さき)は、呪力が発現して小学校を卒業し、呪力の訓練が行われる全人学級へ入学する。
神栖66町は八丁標(はっちょうじめ)と呼ばれる注連縄(しめなわ)に囲われており、八丁標の外には悪鬼(あっき)と業魔(ごうま)と呼ばれる恐ろしい存在がいると言い伝えられていた。
ディテールがしっかりとしているSF作品
本作は呪力と呼ばれるサイコキネシスが存在する世界を、とても丁寧に描いています。
呪力以外にも、バケネズミやミノシロといった生物や、呪力による争いを防ぐ仕組みなど、世界を構成する要素は多岐にわたります。
一見すると理想郷のような世界ですが、主人公となる子どもたちには見えない隠された部分が徐々に明らかになっていきます。

「SF×冒険×ホラー×ミステリー」といった感じの豪華な作品です
緊迫感と恐怖が特徴
本作の山場の一つである、下巻で繰り広げられる逃亡劇は緊迫感がものすごく、文字だけで書かれたとは思えないほど恐怖を感じます。
冒険のドキドキを味わいたいという方にぴったりな作品です。
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「いきなり1,500ページある『新世界より』に挑戦するのはハードルが高い」という方は、ぜひご覧ください。
③『凍てつく太陽』 著:葉真中顕(はまなか あき)
基本情報 / 冒頭のあらすじ
基本情報
| 作品名 | 凍てつく太陽 |
| 著者 | 葉真中顕 |
| 出版社 | 幻冬舎(単行本・文庫) |
| 発売年 | 2018年(単行本) |
| ページ数 | 680(文庫) |
冒頭のあらすじ
1944年末、北海道の特高警察刑事でアイヌ出身の日崎八尋(ひざき やひろ)は、室蘭市の飯場で潜入捜査を行う。
1945年に入り、「スルク」を名乗る人物による毒殺事件が起こる。
殺された二人の被害者は八尋が潜入捜査の際に知り合った人間で、「スルク」は現場に血文字を書き残していた。
八尋は、苛烈な取り調べで「拷問王」と呼ばれる先輩の特高刑事・三影美智雄(みかげ みちお)らとともに「スルク」の捜査に派遣される。
再び殺人事件が起こり、現場には「カンナカムイ」という血文字が残されていた。
「カンナカムイ」をめぐる特高警察×冒険小説
本作は、毒殺犯「スルク」を捕まえようと特高警察が奮闘する警察小説であるとともに、「カンナカムイ」というアイヌ語をキーワードに戦時中の日本を揺るがす攻防が繰り広げられる冒険小説でもあります。
潜入捜査から毒殺事件へと繋がり、さらにその先へとストーリーが展開していく、飽きさせない作品です。

サバイバル要素もあります
とても読みやすくバランスのいい作品
「特高警察」「アイヌ」などのキーワードだけを見ると、人によってはとっつきにくいと感じるかもしれませんが、本作はとても読みやすく、物語の状況が常にわかりやすく整理されています。
それでいて、軽すぎるという印象にはならない絶妙なバランスが保たれた作品です。
④『ジェノサイド』 著:高野和明(たかの かずあき)
本作の文庫版は上下巻に分かれています。
基本情報 / 冒頭のあらすじ
基本情報
| 作品名 | ジェノサイド |
| 著者 | 高野和明 |
| 出版社 | KADOKAWA(単行本・文庫) |
| 発売年 | 2011年(単行本) |
| ページ数 | 864(文庫・上下巻合計) |
冒頭のあらすじ
2004年の晩夏、アメリカ大統領のグレゴリー・S・バーンズは『人類絶滅の可能性 アフリカに新種の生物出現』という報告を受ける。
この事態は、1975年に提出されたシュナイダー研究所の報告書「ハイズマン・レポート」によって、既に警告されていた。
アメリカ政府は、事態への対処計画の立案をシュナイダー研究所に命じる。
日本の大学院生で創薬化学が専門の古賀研人は、父・誠治を病で突然失う。
誠治の死後、研人は誠治から、生前に準備していたと思しき「お前に頼みたいことがある」と書かれた意味深なメールを受け取る。
アメリカ人の傭兵・イエーガーは、難病を患う息子の医療費を稼ぐため、コンゴ民主共和国で行われる極秘任務に参加する。
壮大なスケールで人類滅亡の危機を描く
『人類絶滅の可能性 アフリカに新種の生物出現』という衝撃的なレポートから物語は始まります。
日本、アメリカ、コンゴ民主共和国を舞台に、創薬化学が専門の大学院生、民間軍事会社の傭兵、シンクタンクの分析官らが絡む壮大なストーリーが展開されます。
「ジェノサイド」に象徴される人間の愚かさ
人間は古代から現代に至るまで、さまざまなジェノサイド(集団殺害)を起こしてしまっています。
本作はジェノサイドの事例をいくつも取り上げ、人間の愚かさや残虐性を考えさせる内容になっています。

同時に、希望についても描かれています
⑤『ダイナー』 著:平山夢明(ひらやま ゆめあき)
基本情報 / 冒頭のあらすじ
基本情報
| 作品名 | ダイナー |
| 著者 | 平山夢明 |
| 出版社 | ポプラ社(単行本・文庫) |
| 発売年 | 2009年(単行本) |
| ページ数 | 533(文庫) |
冒頭のあらすじ
手取り十二万円の暮らしでくすぶっていたオオバカナコは、報酬三十万円の闇バイトに考えなしに応募してしまう。
雇い主とともにカナコは男たちに捕まり、今まで生きてきた世界とは異なる凄惨な現場に連れて行かれる。
カナコはボンベロという男が店長のダイナー(定食屋)にウェイトレスとして売られることになる。
そのダイナーは会員制で、客は全員が殺し屋だと聞かされる。
殺し屋だけが来店するダイナー(定食屋)が舞台
本作の主人公・カナコは、闇バイトに手を出したことから、想像もしていなかった残酷な世界に連れて行かれます。
紆余曲折を経て、カナコは「殺し屋だけが来店するダイナー」にたどり着き、何をするかわからないイカれた殺し屋たちの接客をすることになります。
殺し屋たちはそれぞれ強烈な個性を持っていて、カナコは翻弄されます。
グロいのに美味い、不思議なバランス
本作はのっけからグロテスクな暴力・殺人の描写が満載です。
そんなグロテスクなシーンの前後に、食欲を誘う料理の描写が挟まっています。
普通ならグロテスクすぎて食欲をなくしそうなのですが、料理が出てくると思わず「おいしそう」と感じてしまう不思議なバランスの作品です。

表紙にある通り、ハンバーガーがたくさん登場します
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◆おすすめの日本の冒険小説まとめ
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①『デッドライン』 ★迷ったらこれ!
戦時中にアメリカから日本を目指すミッションに挑む、差別問題が大きなテーマの一つになっている作品
②『新世界より』
人間が「呪力」を持つ世界を描いた、冒険のドキドキが味わえる超大作
③『凍てつく太陽』
北海道の特高警察が毒殺犯「スルク」を追う、読みやすくバランスのいい作品
④『ジェノサイド』
壮大なスケールで人類滅亡の危機を描く、人間の愚かさや残虐性を考えさせる作品
⑤『ダイナー』
殺し屋だけが来店するダイナー(定食屋)が舞台の、グロいのに美味い不思議なバランスの作品
◆「次はどんな小説を読もう?」と悩んでいる方はこちら!
自分に合う小説の見つけ方を以下の記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください!
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